良いスーツを語る上で取り上げられるのはジャケットの方が多いとは思いますが、パンツも重要なことをご存知でしょうか。
足の形は一人ひとり違いがあります。
O脚の方もいれば、内股の方もいらっしゃいますよね。
足の長さもそれぞれ違うし、要は同じ足の方はいないという事です。
特に日本人の足は欧米人に比べると膝下が短いとされています。
それをカバーし、どう美しく魅せるかはパンツにかかっていると言っても過言ではありません。
せっかくジャストフィットのジャケットなのに、パンツのサイズが合っていないと魅力が半減してしまいます。
特に夏場はクールビズを推進している企業が多いため、ジャケットを着用しない事が多いですよね。
そんな時、やっぱり大切なのがパンツです。
【良いパンツの鉄則】
ヒップから裾に至るまでのラインが重要です。
ダブつきも張り付きもなく流れるようなラインを形成しているのがポイントです。
1.ウエスト
太っても履けるようにと、多少ゆとりを持って大きめのサイズを選ぶ方が多いのですが、それは大きな間違いです。
大きすぎるパンツはだらしなく見えてしまいますし、それをカバーしようとベルトで締め付けると、生地にシワが寄ってしまい余計にだらしなく見えてしまいます。
太ってしまった場合や、逆に痩せてしまった場合はリフォームすれば良いと考え、現在のジャストサイズでオーダーすることが大切です。
2.ヒップ
お尻周りはパンツにとって重要な部分です。
小さすぎると破れてしまう可能性があるし、お尻の形が完全に浮き出してしまうので軽い感じに見えてしまいます。
逆に大きすぎるとダブダブしてしまうので、横から見た時にだらしなく見えてしまいます。
ヒップ部分にはタックと言われている、ヒダがあります。
タックを入れることによりヒップにゆとりが出るのです
スーツのパンツには、1タック、2タック、そしてヒダがないノータックのものがあります。
タックが1つ入ると約3cm広がります。
ややゆとりのあるタイプが好みならばタックを入れ、すっきりと魅せたい場合はノータックを選びましょう。
【良いスーツパンツの代表格 タックパンツ】
道行くビジネスマンを見ていると、ジャケットのシルエットは綺麗なのに、パンツのシルエットはどこかおかしい・・・なんて事はありませんか?
パンツのシルエットが合っていないと、どうしても全体の印象が悪くなってしまいがちです。
ビジネスマンにとってスーツは毎日着用する鎧みたいなものです。
そのため、サイズ感にこだわり、より良いものを選びたいものです。
そこで、今回は、シルエットを綺麗に魅せるパンツ「タックパンツ」について説明して行きたいと思います。
1.タックとは
パンツの全身部分にあり、生地を畳んだヒダの部分です。
先程も説明しましたが、タックが1本入っているものを1タック、タックがないものをノータックと言います。
現在主流となっているのが1タックです。
タックが入っているとウエストやヒップの腰周り・裾幅に余裕ができるため動きやすくなります。
2.タックパンツのメリット
タックパンツの大きなメリットは「動きやすくなること」です。
ウエストや腰回りにゆとりをとるからです。
タックを入れることで、パンツがパツパツにならず綺麗に見えます。
また、タックを入れることで上品な印象を与えます。
3.タックパンツのデメリット
タックを入れるとパンツにゆとりが出るので、細目のパンツが好みの方には向いていません。
しかし、最近ではシルエットを綺麗に魅せるためのタックパンツも増えているので、それほど大きなデメリットは無いと言えるでしょう。
【基本のパンツシルエット】
パンツには主に3つのシルエットがあります。
1.ストレート
ビジネスシーンはもちろんのこと、オフにも着用できるのがストレートパンツです。
定番のシルエットであり、人気が高いと言えるでしょう。
さまざまなシーンに対応できるので、1本あると便利です。
2.スキニー(テーパード)
裾幅に向かってスリムにデザインされているのがスキニーです。
その名の通り、細身のシルエットが特徴で、美しさを演出します。
特に若い方に人気のデザインなのですが、体型にあまり自信のない方には不向きです。
3.ブーツカット
最も足長効果が期待できるのがブーツカットです。
裾に向かって広がるシルエットで、ドレッシーな着こなしにも活躍します。
パンツは腰回りも2つのタイプがあります。
1.ベーシック
定番のシルエットがベーシックです。
2.ローライズ
裾幅に向かってスリムに設計されたさらに細身のシルエットがローライズです。
ベーシックよりも美しい脚線美を演出してくれるのが特徴です。
ローライズと言うと、腰履きをイメージされる方もいらっしゃると思いますが、決して腰履きではありません。
そして、パンツにはシングルとダブルの2種類の丈があります。
1.シングル
折り返しがない裾上げがシングルです。
ビジネスでもフォーマルでも対応可能なシングルを選ぶ方が多いです。
2.ダブル
折り返しがある裾上げがダブルです。
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